新・急成長企業を襲う三つの罠?!#HLC定例会

「急成長企業を襲う人事の罠」

今回は株式会社JAM代表取締役、株式会社PKSHA Technology社外取締役を務める水谷健彦さんにご登壇いただき、ご自身の著書である『急成長企業を襲う7つの罠』に加えて今の時代における新しい3つの罠についてトークセッションを行いました。

新・急成長企業を襲う三つの罠とは…

⑴「俺たちイケてる症候群」

⑵「隣の芝生は青すぎる」

⑶「成長戦略とらしさの衝突」

<登壇者プロフィール>

◯水谷健彦さん

1995年 早稲田大学卒業

1995年 株式会社山野楽器入社

1997年 株式会社リクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社

2001年 株式会社リンクアンドモチベーション入社

2003年 事業部門長就任

2008年 取締役就任

2012年 取締役退任同社の中核事業であるコンサルティング/研修事業において主に首都圏の責任者を務める。

2013年 株式会社JAM設立代表取締役社長に就任

2017年 株式会社 PKSHA Technology社外取締役就任

著書:『急成長企業を襲う七つの罠』(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)


俺たち本当はイケてない!

水谷氏は急成長企業には自社への注目や高いブランディングに勘違いし「俺たちイケてる症候群」を発症していることがあるといいます。自社に誇りを持つことは大切ですが、自社と協力し事業を作りあげていく外部への誠実さを忘れてはなりません。仕事の進め方や、外部とのコミュニケーションに支障をきたす結果に繋がります。

これから期待される急成長企業こそ「低姿勢」のまま、社風や組織文化の形成の基盤を固めることが重要です。これは新規事業への向き合い方にも大きく影響すると水谷氏はいいます。サイバーエージェントグループでも過去に「TEI-SHI-SEI」というスローガンを掲げていたことを例として取り上げていただきました。


自分の芝生に満足させる


昨今SNSでの会社紹介が増えている中、「自社に比べて友人の会社はキラキラしていて楽しそうだ…。」などと思うことがあると思います。

水谷さんは「隣の芝生は青すぎる」と題し、SNSなど身近なツールでで繰り返される近しい会社や友人の「俺たち充実してます」メッセージによって、自社での労働価値が相対的に下がるといいます。

他社に左右されずに労働価値を維持するためには

・「自社らしさ」を強調したマネジメント

・社員満足への強い着目

・採用ブランディングの構築

が重要となってきます。


「成長戦略」と「自社らしさ」の緩衝点を探せ!


急成長企業は次のフェーズに移行するとき、会社は変革することが多いのが事実です。その際に「成長戦略」と企業の「自社らしさ」が衝突が起こってしまうと水谷さんはいいます。

つまり更なる事業拡大目指す中で、これまで大切にしてきたことや自社らしさが希薄化するアイディアと対峙することになります。

経営者と社員の間の齟齬をなくすために

・企業成長に関する経営者の価値観を命明示し、社員全員に伝える

・管理職の思考の柔軟性を鍛える

・いち早くメンバーレベルの成功経験を積ませる

上記の三つが必要となってきます。


<質疑応答タイム>


HLCでは毎回質問タイムを設けています。今回もその一部を紹介いたします。

Q.新しい事業を進める上で、既存の社員の意思を新しい事業に向ける方法は?

A.新しいソリューションを作る人を見つけてやらせるべきです。

また会社の中に変化対応力やカオス感を意図的に作るのも大切です。固定化されると人間はどんどん固定化されてしまうため、変わることが当たり前な環境を作ることで新しいことに挑戦しようとする社員が現れやすくなります。


HLCの会員限定のFacebookページに開催当日の動画がございますので、ぜひ講演内容との関連付けてその他のQ&Aもご覧ください。


<MVQ選出> Most Valuable Question

今回もMVQを選出させていただきました。MVQのプレゼントとして今回のテーマでもある水谷さんのこちらの著書です。


今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。 本記事をご覧になってもし興味が湧いたという方は下記よりチェックお願いいたします。

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