・リリースから3年で1万9千社が導入!?急成長企業「SmartHR」 の組織づくり人事の実態#HLC定例会



今回はメンドウな労務手続きや、従業員の情報管理をラクラク行えるクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供している株式会社SmartHR代表の宮田さんにご登壇いただき、自社で行っている様々な人事制度についてお話しいただきました。


SmartHRはサービス公開からわずか3年目で利用企業数1万9,000社を突破した、今急成長している企業です。また、その特徴として99.6パーセントという圧倒的に高い、継続利用率からもわかるように、急拡大しているだけではなくユーザーファーストなプロダクトでもあります。


<登壇者プロフィール>


◯宮田昇始さん

「SmartHR」を開発する株式会社SmartHRの代表取締役CEO。2013年に株式会社KUFU(現SmartHR)を創業。2015年11月に自身の闘病経験をもとにしたクラウド人事労務ソフト「SmartHR」の提供を開始。提供開始から2年で導入企業社数は現在1万社以上。経済産業省が推進するユニコーン企業を創出することを目的とした「J-Startup企業」にも採択される。


会社説明資料を外部に公開!?

SmartHRは会社紹介資料をネット上に公開することで話題になりました。実際に8月から公開を始め、11万回もの閲覧数を獲得し、採用の応募も3倍にもなったそうです。

それでは、なぜ会社紹介資料を公開したのでしょうか?

 最初は、説明の統一化のために面接官向けに作られたそうですが、改善を重ねていくたびにボリュームが増えてしまい、面接で話すと20分もかかってしまうほどに…...。そこで外部に公開し、応募や面接前に見てもらえることで、企業と求職者のマッチングのすり合わせだけでなく、求職者の流入経路にもなるのではという考えから公開に至ったそうです。


SmartHRの会社紹介資料はこちら▽


SmartHRの働きやすい環境整備

SmartHRでは働きやすい環境づくりの一環として、以下のように、福利厚生を充実させているそうです。

これらの福利厚生は、なんとそのほとんどが社員からの提案からで決まるとのこと!

宮田さんがこれらの福利厚生を作る上で気をつけているのは「社員に対してばら撒きをするのではなく、会社にメリットがある効果的な制度を導入すること」だそうです。これらの制度は社員の仕事効率の向上が事業の成長に繋がるだけでなく、「SmartHRは働きやすい」と思えることで採用面にも大きな効果をもたらしています。

また、評価制度として下記の3つを重視しているそうです。


また、年に二回の定期的な査定が設けられており、評価に応じて「昇級/降級」だけでなく、「ストックオプション」のポイントが付与されることも!さらに、隔週で1on1を実施し、サプライズ評価を防止しているそうです。


そこまでやっちゃう!?オープンすぎる社風と文化

下記はSmartHRが大事にしている文化と社風+価値観です。

また、SmartHRではボトムアップで制度が決まっていくことが多いです。年齢や社歴に関係なく、提案や発言しやすい風通しの良さです!具体的には、エンジニアのリモートワーク解禁やテレビCMの早期実現などがメンバーの声によって実現され、「フラット」な組織構造を築いています!

経営会議の議事録が全社員に公開されていたり、「今週の残高」などコーナーを設けたりして、会社の財務状況を把握できる仕組みが整っており、社員に「自律駆動」をもたらしています。

また、ほとんどの会議で扉を閉めないようにしていたり、毎週経営会議後に内容をメンバーに共有する会が行われているそうです。もちろん、チャットや情報共有ツールでも積極的に社員がアウトプットを行っていて、非常に「オープン」な会社ということが伝わります。

日々の業務のなかでも「遊び心」溢れる施策として、MTGなどで理解度・認識のズレなどがないように気軽に自己主張ができるものとして画像のような札を活用しているようです。

最後に「自立駆動」を促す組織運営の基本的な三つの考え方についてもご紹介くださいました。

・「持っている情報」と「価値観」が同じであれば意思決定も同じようになる

・会社の「価値観」にマッチした人を採用し、評価にも反映させる

・経営に関する「情報」もオープンにし、現場で大きな意思決定ができるようにする

<質疑応答タイム>

Q.なぜOKRを評価制度に入れるのか?

A.SmartHRでは、セオリー重視であると同時に、良さそうだなと思ったらなんでも試してみようという精神があります。

先人たちが築いてハズレのないセオリーを取り入れることが一番正解に近いのではと考えています。

しかしながら、自社だけのオリジナルをつくるためにセオリーを活用するだけであって、セオリーを捨てたり、変えたりすることも厭いません。

実際に、評価制度を運用し始めた当初は目標管理制度のMBO方式を取り入れていましたが、あまり上手くいかなかったので1on1重視でOKRのような評価を取り入れたところ会社にうまくはまり、今もなおアレンジしながら評価制度を改善しています。


<MVQ選出>

今回もMVQを選出させていただきました。MVQ本としてこちらの本を選出させていただきました!>>『Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)』「経営が見るものを見る」という点で人事の皆様にも経営との対話をする上で非常に大切な要素が込められている著書になります!

今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。 本記事をご覧になってもし興味が湧いたという方は下記よりチェックをお願いいたします。

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