「人生100年時代に求められるリーダー育成」#HLC定例会

<今回のテーマ>

「人生100年時代に求められるリーダー育成」

昨今の働き方改革を進める日本では、人生100年時代を見据えたリーダー人材が求められています。今回は株式会社FeelWorks 代表取締役である前川氏を特別ゲストにお招きし、リーダー人材の育成に焦点を当てた議論を致しました。

前川氏ご自身の著書である「働きがいあふれる」チームの作り方』で「一人のリーダーの行動に共感し、仕事の喜びや仲間と力を合わせることの楽しさに気づいていく」と記していたように、「働きがい」や、「働きがいあふれる」チームをつくる5つのステップ、上司が捨てるべき10の固定概念など昨今のリーダー育成において鍵となる内容についてお話ししていただきました。


<登壇者プロフィール>


◯前川孝雄

株式会社FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師/株式会社働きがい創造研究所会長

株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長や人材育成部門プロデューサーを経て、2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に株式会社FeelWorks創業。「この国に『人が育つ現場』を取り戻す」ことをビジョンに掲げ、独自開発した「上司力研修」「プロフェッショナルマインド研修」「キャリアコンパス研修」「人を活かす経営者ゼミ」「育成風土を育む社内報」などで400社以上を支援している。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に株式会社働きがい創造研究所設立。人を育て活かす「上司力」提唱者として自ら年に100回を超える講演活動も。一般社団法人企業研究会協力委員なども務める。『読売新聞』連載「前川孝雄のはたらく心得」などコラム執筆も多数。TV「ワールドビジネスサテライト」「とくダネ!」」などにも出演。現場と経営を繋いだリーダーシップ開発、ダイバーシティマイネジメント推進、キャリア支援に詳しい。著作は『上司の9割は部下の成長に無関心』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『ダイバーシティの教科書』(総合法令出版)ほか。今回のプレゼンのテーマに沿った新刊は、キャリア自律と次世代リーダー育成をテーマとした『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』(2018年7月発行、明日香出版社)。最新刊は『もう、転職はさせない!一生働きたい職場のつくり方』(2018年11月発行、実業之日本社)。


<Agenda>

★チェックイン(自走、自立している社員はどんな人)

★プレゼンテーション①

★グループワーク、質問タイム

★プレゼンテーション②

★グループワーク、質問タイム

★プレゼンテーション③

★質疑応答タイム

★MVQ選出


<前川氏プレゼンテーション:①>

「自立」の前には自分を律する「自律」が必要と説く前川氏。

前川氏によると、現代では自律型人材=「他者から管理、支配されるのではなく、自分の立てた規律や規範に則って働ける人材」が必要とされているとのことでした。今回はプレゼンテーションと質問を交互に合わせながら議論し、インプットとアウトプットを短いスパンで行うワークを実施致しました。

<前川氏プレゼンテーション②>

プレゼンテーション②では

①人の動機付けにフォーカスし、自律型人材が育つ組織

②日本型雇用のあり方

についてお話をしていただきました。

①政府が謳っている「働きやすさを充実させる(働く環境、福利厚生、産休育休、職場の人間関係の整備、給与アップ)」ことだけでは社員を満足させることはできない。そこで前川氏は満足を増やすことにベクトルを向け「働きがい(仕事内容、責任、承認、達成)」を創出する組織をつくることが自律型人材が育つ組織を創る上では重要であると述べられました。

②また会社経営は自社の損得等の、「内向き・後ろ向きな思考」から「外向き・前向きな思考」にすることが、現代の組織には考慮されていない現実があると述べられました。時代の変遷によって人々の就労観も変化している今は「我慢して働けば、将来豊かになる」という20世紀型の価値観から、「将来の保証がないからこそ今が幸せでありたい」という21世紀型の価値観へと移行している点も日本型雇用のあり方を考える上では必要なのではないかと述べられました。


<前川氏プレゼンテーション③>


最後のプレゼンテーションでは、⑴周囲を巻き込む働き方、⑵「作業」を仕事に変える3ステップについてお話していただきました。

⑴周囲を巻き込む働き方

・自ら仕事・役割を作り出す

・周囲(上下左右)巻き込む

・成果/結果を出す

⑵「作業」を仕事に変える3ステップ

上司からの作業の指示を

①目的を「質問」

②工夫し「提案」

③「相談」し承認されること

何が達成されればよいのか、目的のすり合わせが重要であると述べられました。


<質疑応答タイム>

今回も実際にあった質問をご紹介いたします。

Q.弊社はベンチャー企業で、社員の自主性に任せて業務を与えた結果、社員が全く仕事をしないという事態が発生し現場の雰囲気が悪化してしまいました。どうしたらよろしいでしょうか?

A.途中の仕事のプロセスは任せながらも、成果と結果に関してはコミットさせることが重要だと思います。例えば、テレアポなら電話をかけることそのものを目標にするよりも、その先にある目的を社員に共有し、社員にもそのプロセスを考えさせてみるのが良いのではないでしょうか?


HLCの会員限定のFacebookグループに開催当日の動画がございますので、ぜひ講演内容との関連付けてその他のQ&Aもご覧ください!


<MVQ選出>

今回もMVQを決めさせていただきました。今回はMVQ本としてこちらの本を贈呈させていただきました。 >>『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』

今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。

※本イベントへの参加にはHLCへの入会が必要です。

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