今回の定例会は、過去3000名以上の経営者にお会いしている株式会社キープレイヤーズ代表取締役の高野秀敏さん(https://keyplayers.jp/)をお招きし、採用の現場の実例をもとに自社採用について下記をテーマに議論いたしました。
「ベンチャーが採用成功に繋げる 3つのポイント ~採用のプロが語る人材採用の裏側~」
人材採用は大まかに次のステップがあります。エントリー(応募)→面接→クロージングの3ステップです。各ステップで大切なポイントを抑えることが採用成功の鍵となります。今回はその3ステップを章立ててご紹介いたします。
(1)エントリー数を増やすには
(2)どのような面接が良いか
(3)クロージングはどうすれば良いか
<登壇者プロフィール>
◯高野秀敏さん
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役
1976年3月12日生まれ、東北大学経済学部卒。1999年、株式会社インテリジェンス入社。人材紹介事業の立ち上げに携わり、転職サポート実績では、通算最多転職サポート実績No.1を記録。マネジャー、人事部を経て、独立。2005年1月、株式会社キープレイヤーズを設立。キープレイヤーズ代表取締役、クラウドワークス (創業時から2015年まで現在株主)、メドレー社外取締役、Bespoke Inc 社外取締役、standing ovation社外取締役。エンジェル投資家、顧問としても活躍。クラスター株式会社、SORABITO株式会社、プレイライフ株式会社、SHE株式会社、Rising Asia CO.,LTD、株式会社ワンダーナッツ、株式会社MUGENUP、株式会社エバーセンス、株式会社タビナカ、スローガン株式会社、株式会社ヒュープロ、株式会社トラスなど投資先、顧問先その他多数。
(1)エントリー数を増やすには
ベンチャーの採用においてエントリー数を増やすために、まず候補者の母集団を形成することがとても重要となります。
高野氏はエントリーを増やすコツとして
・外部への広報
・社員の意識
・外部との連携
上記の重要性について述べられました。今回は外部への広報の一部の事例を紹介させていただきます!
<外部への広報の事例>
・採用を意識したHP作り(デザインや写真に凝る等)をしている
一見当たり前のことのように思いますが、採用を意識したHP作りは大切です。会社概要・事業紹介に加えて、採用ページも充実させることがポイントです。
採用ページに画像を多く盛り込んだり、一定の更新頻度で実施できている企業は少ないようです。ベンチャー企業の担当者は非常に忙しいケースが多いので、逆にこちらに取り組むことでエントリーに影響に差がでると高野さんは言います。
・プレリリース等、採用に関する話題作りをしている
例えばサイバーエージェントでもマルチエントリー採用をかかげて、学生向けのインターンシップを40個ほど開催し、話題づくりや学生と多くの接点を築けるようにしています。こういった採用に直結するものだけではなく、ユニークな福利厚生制度をもつ企業はエントリー数UPにもつながるようです。
・ソーシャルメディアを活用している
Facebookをビジネスマンが利用していることは自明ですが、最近注目を集めているのはTwitterです。Twitterは最近特にベンチャー企業を中心にエンジニア採用などの場面で活用される事例が多いようです。海外や英語圏の人材獲得にはLinkedinも活用できるとのことでした。ソーシャルメディアはダイレクトリクルーティングと言われる手法だけではなく、経営者が発信をすることで、候補者の会社理解が非常に高まる効果も期待できるようです。
(2)どのような面接が良いか
まず「面接」は「営業、交渉の場である」と高野さんはいいます。
営業マンが顧客と接するように、人事も自社への惹きつけ、そして絶対にはなさないように接することがとても重要ということです。
こちらでは面接で抑えるべき数あるポイントの1つを紹介いたします。それは、面接がスクリーニング+モチベーションになっている。つまり、面接後、求職者が自社に惹きつけられているということです。
面接という場である以上、スクリーニングはどの企業も非常に慎重に設計します。しかしながら、前述のように求職者を顧客と捉えて、モチベーションをあげる仕掛けを面接にどれだけ取り入れられているかは企業、または面接官によってまちまちなようです。
(3)クロージングはどうすれば良いか
最後は3つ目のポイントであるクロージングの重要性についてです。クロージング力をあげる手段として、必要に応じて再度面談を設定できているかという投げかけを高野さんはされました。
特に中途採用で、ベンチャー企業への転職は本人はもちろん家族、交際してる方の不安も非常に大きいケースがあります。また、内定を出したあとでも優秀な方ほど数多くの内定は持っています。内定を出したことに安心するのではなく、候補者の方にどれだけ対峙ができているかはとても重要になるようです。
また再度面談をするだけではなく、食事会や、懇親会を開催し会社の理解をさらに深めてもらうとったことを実施されている企業もあるといいます。
<質疑応答タイム>
HLCでは毎回質問の場を設定しています。実際にあった一例をご紹介いたします。
Q.エージェント(人材紹介会社)コントロールの極意とは?
A.エージェントと本音で語り合うことが大切。自社のことを伝えるだけではなく人事がエージェントの得意分野や仕事の仕方を理解しておくと良いでしょう。密なミュニケーションを取り、お互いを理解することで一辺倒な関係ではない、信頼関係を作ることができる手段です。
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<MVQ選出> Most Valuable Question
今回も会員向けにMVQを実施いたしました。MVQのプレゼントとしてこちらの本を贈呈させていただきました。 >>『転職して「成功する人」と「後悔する人」の習慣 』
今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。 本記事をご覧になってもし興味が湧いたという方は下記よりチェックお願いいたします。
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