「戦略人事を考える」#HLC定例会

人事勉強会コミュニティHLC 


<今回のテーマ> 

1990年代からDavid=Ulrich氏の『MBAの人材戦略』を皮切りに様々な人々に提唱されて来た「戦略人事」。新たなテクノロジーの出現、長引く売り手市場などにより、その必要性は益々高まっています。しかし、その一方で「戦略人事って何?」「聞いたことはあるけど…」など、まだまだ疑問を持つ人も多いかと思います。そこで今回はソフトバンク株式会社で採用・人材開発統括部長を務める源田泰之氏 を特別ゲストにお招きし、「戦略人事を考える」というテーマで議論いたしました。


 <登壇者プロフィール> 

◯源田泰之氏

ソフトバンク株式会社 採用・人材開発統括部長 1998年入社。営業を経験後、2008年より現職。グループ社員向けの研修機関であるソフトバンクユニバーシティ、後継者育成機関のソフトバンクアカデミア、新規事業提案制度(ソフトバンクイノベンチャー)の責任者でかつ、新卒及び中途採用全体の責任者。ソフトバンクユニバーシティでは、経営理念の実現に向けて社員への研修を企画し、社内認定講師制度などの人材育成制度を運用。 採用では地方創生インターンなどユニークな制度を構築。幅広い分野で活躍する若手人材と、企業の枠を超え、国内外問わず交流を持ち、教育機関でのキャリア講義や人材育成の講演実績など多数。また孫正義が私財を投じ設立した公益財団法人孫正義育英財団の事務局長も兼任し、高い志と異能を持つ若者が才能を開花できる環境を提供、未来を創る人材を支援している。  


<Agenda> 

★チェックイン:うちの社長はこんな人

★源田氏プレゼンテーション:前半

★感想シェア

★源田氏プレゼンテーション:後半

★質疑応答タイム

★MVQ選出


<源田氏プレゼンテーション:前半>

前半のプレゼンテーションでは、現在のソフトバンクの事業戦略と人事戦略を中心にお話をしていただきました。プレゼンテーションでは、ソフトバンクグループ株式会社が掲げる「群戦略」(※1)に関するお話もありました。また、成長し続けるソフトバンクの事業戦略とそれを支える人事ポリシーやソフトバンクが目指す働き方、実際に取り入れられている人事制度など、ここでしか聞けないお話も数多くありました。近年取り組まれている採用におけるデータ活用やHR Techの推進など、新たなテクノロジーをいかに採用に活かしているかに関するお話もあり、まさに戦略人事と言える人事戦略を展開されています。 ※1)群戦略…資本的な繋がりではなく、ビジョンを共有する同士的結合グループとして、各事業分野において世界のナンバーワンの会社と組んでいく戦略。 


<感想シェア> 

 お近くに座っていただいた会員様同士で、前半のプレゼンテーションを通しての感想や聞いてみたい疑問など、シェアをしていただきました。ここでしか聞けない話も多かっただけに、会員の皆様の感想シェアも非常に盛り上がっていました。 


<源田氏プレゼンテーション:後半>

後半のプレゼンテーションでは、ソフトバンクが取り組む人事制度の中でも特に①ソフトバンクユニバーシティ(全社向け研修制度)②ソフトバンクアカデミア(グループを担う後継者発掘・育成機関)③ソフトバンクイノベンチャー(新規事業提案制度)の3つについてお話していただきました。


 ①ソフトバンクユニバーシティ 一般的な研修とは異なり、アウトプットを中心に据えたコミュニティ。研修のコースは全て含めると約200コースある。特徴的なのはソフトバンクユニバーシティ認定講師(ICI)制度。社員が講師になることで講師自身の学びにもなっている。


②ソフトバンクアカデミア 2010年7月開校。内部・外部合わせて300名ほどが在籍している。孫氏による帝王学に関する特別講義や、受講生同士でプレゼンテーションをしあい、お互いに点数をつけて高評価の人が孫氏の前でプレゼンテーションをできる権利を与えられる大会、経営感覚を磨くことが出来るオリジナルの経営シミュレーションゲームなどが行われている。


③ソフトバンクイノベンチャー これまでに6000件以上の新規事業提案の応募が集まっている。2016年度から開始した社内起業家の育成を後押しするための「イノベンチャー・ラボ」には、2700名ほどが登録している。社内起業を目指すメンバー同士が、勉強会・イベントへの参加やメンバー間の情報共有等によりノウハウを蓄積し、新規事業の実現を目指すプログラム。


<質疑応答タイム>

今回も実際にあった質問をいくつかご紹介いたします。


Q.社員のチャレンジしようとするマインドを育むサポートや制度などはありますか?
A.基本的に人事制度は手を挙げた人にチャンスを与えるという打ち出し方をしている。例えば、英語施策に関しては、英語を勉強しなくてはいけないというのではなく、英語を出来るようになることが自分自身のキャリアの幅を広げることにつながるというメッセージを打ち出した。自分自身のキャリアの棚卸しをする機会なども研修に組み込んでいる。


Q.ハイパフォーマーの定義とは?
A.昇格のスピード×業績評価で算出している。人間性なども含め多面的に見て決められる昇格と、その時その時での業績はどれくらいかを見ることで、シンプルにハイパフォーマーを定義できる。


<MVQ選出>

数多くの質問の中から今回もMVQを決めさせていただきました。今回はMVQ本としてこちらの本を贈呈させていただきました。 >>『失敗の科学-失敗から学習する組織、学習できない組織-』マシュー・サイド著 今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。 


<次回定例会のご案内>

次回の定例会は8月16日(木)19:30~ 「生産性UPにつながるメンタルマネジメント」というテーマで、累計120万部以上を売り上げた『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』の著者である河野英太郎氏をお呼びして開催いたしますので、ご期待下さい!!l 参加はこちら▶▶参加する


<HLCとは>

HLCは会員制の人事コミュニティーで、月に2回このような定例会(勉強会)を実施しております。業界から規模まで様々な会社の人事の皆さんが会員として参加して下さっており、交流も盛んに行われています。ご興味ある方は是非、ご入会下さい! ご入会はこちら>>

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