「1on1を成功させるために最も大切なこと」#HLC定例会

人事勉強会コミュニティHLC

<今回のテーマ> 

近年耳にすることが増えた「1on1ミーティング」。世界最高峰のスタートアップ養成所とも言われる米国シリコンバレーにおいても、「1on1ミーティング」は文化として根付いてると言われています。「普通の面談とは何が違うのか?」「名前は分かるけどやり方が分からない」などの疑問を持つ人も多いかと思います。そこで今回は株式会社サーバントコーチ代表取締役・株式会社VOYAGE GROUPフェローを務めていらっしゃる世古詞一氏を特別ゲストにお招きし、「1on1を成功させるために最も大切なこと」というテーマで議論いたしました。 


<登壇者プロフィール>

◯世古詞一氏

株式会社サーバントコーチ代表取締役株式会社VOYAGE GROUP フェロー1973年生まれ。千葉県出身。組織人事コンサルタント。月1回30分の1on1ミーティングで組織変革を行う1on1マネジメントのプロフェッショナル。早稲田大学政治経済学部卒。 

Great Place to Work®Institute Japanによる「働きがいのある会社」2015、2016、2017中規模部門第1位の株式会社VOYAGE GROUPの創業期より参画。営業本部⻑、人事本部⻑、子会社役員を務め 2008年独立。コーチング、エニアグラム、NLP、MBTI、EQ、ポジティブ心理学、マインドフルネス、催眠療法など、10 以上 の心理メソッドのマスタリー。 個人の意識変革から、組織全体の改革までのサポートを行う。クライアントは、一部上場企業から五輪・プロ野球選手など一流アスリートまでと幅広く、コーチ・コンサルタントとして様々な人の人生とキャリアの充実、目標実現をサポートしている。


<Agenda> 

★チェックイン:よかった面談(する側でもされる側でも)

★世古氏プレゼンテーション

★個人ワーク&感想シェア

★ケーススタディ100本ノック

★質疑応答タイム

★MVQ選出


<世古氏プレゼンテーション> 

「1on1を成功させるために最も大切なこと」というテーマで世古氏にプレゼンテーションをしていただきました。1on1ミーティングとは「主に部下の育成・モチベーション向上を目的とした定期的かつ高頻度な上司と部下のの話し合い」であり、「部下のための時間」というお話からはじまり、1on1成功の3つのポイント、実際の1on1の流れなどに関して様々な図をもとにお話していただきました。 


<個人ワーク&感想シェア> 

世古氏のプレゼンテーションをもとに、学びや感想に関して1分間個人ワークをしていただきました。その後、世古氏に乾杯の挨拶をしていただき乾杯をし、各テーブルに分かれて感想や学びのシェアをしていただきました。ある会員の方からは「自分の印象に残っている1on1は、世古氏のプレゼンテーションにあった組織の成功循環モデルが含まれていたということに気づいた。なんとなく良いという印象だった1on1が何故良い1on1だったかを論理的に考えることができた。今後はなんとなく良い1on1にするのではなく、意図して良い1on1をしていきたい。」という声もありました。

組織の成功循環モデルとは…

(出所:Daniel H.Kim,"What Is Your Organization's Core Theory of Success?" in his Organizing for Learning:Strategies for Knowledge Creation and Enduring Change,Pegasus Communications,2001,pp.69-84.) 


<ケーススタディ100本ノック>

世古氏のプレゼンテーションで1on1に対する学びを深めて頂いた上で、実際にあり得る1on1のケーススタディワークに取り組んでいただきました。ワークは以下の形式で行いました。

①個人ワーク(30秒)

②ペアトーク(60秒)

③代表者発表(60秒ずつ)

④世古氏/曽山からのコメント


また、今回会員の皆様に取り組んでいただいたお題は以下の4つです。全て「あなたは上司です」という条件のもとで取り組んでいただきました。

①はじめて面談をするときになんと説明するか?

②やる気のない社員にやる気を引き出すための対話は?

③優秀な部下と対話をするときのコツは?

④部下に自ら動いてほしいときの対話は? 


どのお題に関しても会員の皆さんは「後輩の為の面談である」という前提のもとで考えており、発表していただいた内容はどれも質の高い内容でした。また世古氏からは「やる気のない部下には、やる気のない状態を承認してあげて、いいじゃんいいじゃんと言ってあげる」というようなユニークな回答もいただけました!


<質疑応答タイム> 

今回も実際にあった質問をいくつかご紹介いたします。


Q.ツールがない状態で相手のモチベーションを測る方法は?

A.一番は行動や結果がどうであるかを見る。見てて分かるくらいモチベーションが落ちているときは本人に言った方がいいが、それ以外のときはそこまで気にする必要はない。気にしすぎると部下は「モチベーションをあげなくちゃいけない」という状態に陥ってしまう。モチベーションが上がらなくても行動ができて結果が出てれば良い。誰でもモチベーションが落ちるときはあるので「どう?やれる?」などと聞いて、やる為に何が必要なのかを面談で確認してその環境を作ってあげることが重要。 


Q.1on1は上司と部下の関係以外でも使えるのか?

A.ぜひやって欲しい。特に、マネージャー同士でやって欲しい。マネージャー同士の横の繋がりは同期とかでもない限りなかなかない。異なる部署のマネージャー同士でやるとセクショナリズムが減り、組織として横の連携が取れるようになる。


<MVQ選出>

数多くの質問の中から今回もMVQを決めさせていただきました。今回はMVQ本として世古氏の著書を贈呈させていただきました。

>>『シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング―』世古詞一著

今回も沢山の方にご参加いただきました。皆様お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。 


<次回定例会のご案内>

次回の定例会は7月12日(月)19:30~ 「戦略人事を考える」というテーマでソフトバンク株式会社 採用・人材開発統括部長源田泰之氏をお呼びして開催いたしますので、ご期待下さい!!l 参加はこちら▶▶参加する

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